ファミリーヒストリー
直訳すれば、「家族の物語」。
芸能人の祖先を辿る といったテレビ番組も放送されていますね。
若者の中にも”歴史に興味を持っている方”や”パワースポット巡り”を趣味にしている方が増えてきた影響なのか、
ご自分の先祖に関心のある方も多くなってきている気がします。
最近のニュースでは、「壬申戸籍」(明治5年戸籍)が流出し、ネットオークションに出品されたということもありました。
しかしながら、祖父母のことも詳細に知っている方は少ないのではないでしょうか?
恥ずかしながら、私自身も曾祖父母となると、親から少し話を聞いたことがある程度で、
子ども(大おじおば)が何人いたのか、誰と結婚したのか、その子ども(いとこ違い)は誰なのか、全く分かりませんでした。
「伯父(叔父)伯母(叔母)は朧気に分かるかな~」という程度でした。
【用語】家族や家系図でよく聞く用語を簡単に説明しておきます。
大おじおば=祖父母のきょうだい
伯父=父母の兄、叔父=父母の弟
血族=血の繋がっている人 ※(普通)養子を含む
直系血族=父系の祖先
傍系=直系以外
姻族=配偶者の血族
今年、天皇陛下の御譲位がございましたが、今上天皇は第126代の天皇陛下です。
つまり、神武天皇の直系血族ということになります。現在も続く世界最古の家系(皇統)です。
そして、”親族”という言葉は日常でもよく使われますが、
民法では
(親族の範囲)
第七百二十五条 次に掲げる者は、親族とする。
一. 六親等内の血族
二. 配偶者
三. 三親等内の姻族
となっています。皆さんが思っていたより、かなり範囲が広いのではないでしょうか。
「いとこ」で4親等です。6親等は、「はとこ(またいとこ)」までになります。
自分の家系図
私自身の家系図を作成した体験をお話すると、家系図ができたことで、
自分が「誰からどのように繋がってここに居る」のかというアイデンティティーを再確認できました。
また、戦争で亡くなった人がいたこと。父方の父系と母系が昔々繋がっていたこと。
他には、イトコで婚姻というのもありました。
あとは、昔は医療水準も低く、生後間もなく亡くなっている方が多いです。
これは私の家系に限らず全国共通だったでしょうが、その方々の生年月日やお名前は忘れられてることが多いと思いますが、戸籍を遡ることでしっかり残すことができました。
また、家系図を両親に見せたところ、自分の記憶を辿り
「先祖は武士だったと聞いた」 「昔々は〇〇を業にしていた」「このA男はB町で〇〇店をしてた」
「C子はD家に嫁に行った。その子供がE男で、F家から嫁を貰った」
などなど、まさしくファミリーヒストリーを聞くことができました。
これらの話は、戸籍からは分かりませんが、これまで両親と向き合ってそのような話をする機会もなかったので、家系図を作成したのがいいきっかけになったと思います。
家系図を見ながら話すことで関係を明確にすることができますし、自然と疑問点も湧いてきてどんどん質疑応答することができたのは、家系図を作って良かったなぁと思えたところでした。
聞いた話は家系図に書き込むわけにはいかないので、レポートにして別に保存することにしました。
行政書士と郷土史家
私は、Facebookの職業欄で行政書士と、もう1つ「郷土史家」をなのりって自称しています。
私は若年時から、古いもの・歴史・神社仏閣に興味があり、少しずつですがフィールドワークをしたり、図書館で調べたりしていました。
地元のことは、父から聞いた話がベースになっていましたが、だんじりの役員を務めるような中年になってからは、お祭り・だんじりの経緯や歴史を中心に、一から調べ始めました。
また、それに合わせて郷土史を読み込み過去を学ぶうちに、郷土史全体がカバー範囲となりました。
地元生穂ではU先生やM先生など郷土史に明るい先達方がいらっしゃり、幼き頃には教えていただきもしました。
淡路史全体で言えば、まだまだ郷土史家とは言えませんが、地元生穂や旧津名町に関しては一家言できるという自負から郷土史家を名乗ることにしました。
行政書士と違って試験も資格も要らないですしね(笑)
そして、この郷土史家と行政書士の2つの力を合わせられるのが、家系図の作成です。
家系図の作成は、行政書士業務の1つでもありますが、
それと合わせて、郷土史家ならではの見識をレポートという形でご依頼特典とさせていただいております。
家系図の作成なら testu事務所にお任せ下さい
前述したように、家系図を作ってみたい方が増えてきている気がします。
中には、ご自分で調べて作るという方もいると思います。
行政書士は戸籍を扱うプロですが、ご自身の戸籍であれば、市役所に行けば取得できます。
淡路島には3市あり、本籍地・転籍地と駆け回らなければならないこともありますが…。
行政書士に依頼するメリットとは
戸籍は、パスポート取得・入籍婚姻・相続の時などに必要となり、取得したことがある方は意外に多いと思いますが、その時にじっくり見たことがある方は少ないと思います。
また、多くの方が取得するのは本人の戸籍謄本(全部事項証明書)や戸籍抄本(一部事項証明書)の場合が殆どです。しかし、戸籍(証明書)には、他に原戸籍や除附票などが存在します。
相続時には取得しますが、これらを見たことがある方は少ないのではないでしょうか?
コラム:戸籍様式の変遷
戸籍は法律改正とともに何度も様式が変わっています。
明治5年に全国一律に収集された本格的な戸籍制度が始まり、ニュースにあった明治5年戸籍いわゆる「壬申戸籍」ができました。これには身体的特徴・身分・犯罪歴などのセンシティブ情報の記載があるため法務局で保管されており、現在は閲覧できません。
明治19年に改正。この明治19年戸籍が閲覧できる一番古いものになります。除籍票もこの時にできました。
明治31年改製では、戸籍簿とは別に身分登記簿ができました。
大正4年改製では、身分登記簿が廃止され、戸籍簿に一本化されました。
敗戦後の昭和23年には民法の大改正に伴い、家制度の廃止など大々的な記載変更がなされました。
この昭和23年戸籍が、現在の戸籍の基になっています。昭和23年以前のものが改製原戸籍です。
平成6年改製からは、電子化が始まり、様式も横書きになりました。
現在、戸籍謄本を請求すると、この平成6年戸籍が発行されます。
現在のいわゆる”戸籍謄本”と呼ばれるものは、
下記のようにデジタル化(ワープロ)され見やすく読みやすいものなので、誰が見ても一目瞭然なのですが、
戸籍謄本見本(全部事項証明書)
「改製原戸籍」「除附票」は手書き文字で縦書き形式になります。
また手書き文字は、旧字体・異字体・崩し字で書かれており、住所地も現在とは違います。
改製原戸籍見本
注:2次使用・転載を禁止します。
一般の方には、文字を解読するだけでもなかなかに大変な作業となります。
ご依頼いただければ、行政書士のノウハウで直ぐに図案化し、郷土史家の知識でお名前や住所地を解き明かしていきます。
なぜ今、家系図を作るのか?
戸籍には保存期間というものがあります。
厳密にいうと原戸籍と除籍なのですが、150年で破棄されます。
平成22年6月1日までは保存期間が80年だったので、既に破棄されたものもあります。
戸籍謄本自体には保存期間がないのですが、その戸籍(本籍地)に誰もいなくなると戸籍は閉鎖され、
除籍に名称変更されます。そして上記の150年保存となります。
昔は紙で保存されていたので、スペースの観点からも保存期間が設けられていましたが、
現在は電子化されているので保存期間もなくなり、永久に保存されるのではないかとも思われますが、
原本(特に古いもの)はあくまで紙なので、保存スペースが必要になります。
今年、平成31年(2019)は、現在請求できる最も古い戸籍である明治31年(1898)から121年になります。除籍になっている場合、保存期間は残り29年です。
市町村に財源があれば別ですが、コストカットで破棄される可能性は十分にあります。
戸籍家系図コース
(戸籍を調査し家系図を作るサービス)
基本となるコースで、戸籍調査に限定したリーズナブルな価格の家系図作成サービスです。
ご依頼主様の現在の戸籍から、直系の一番古いご先祖様までの戸籍(改製原戸籍・除附票など含む)を丹念にたどり、判明した情報から正確な家系図を作成させていただきます。
コース料金
「戸籍1系統コース」 ・・・・ 料金 8万円 (税別) 「戸籍2系統コース」 ・・・・ 料金 12万円 (税別) 「戸籍4系統コース」 ・・・・ 料金 18万円 (税別)
系統とは、
例えば、依頼人の「赤木一郎」さんから、父「一平」→祖父「一助」と「赤木家」を辿るのが
1系統とさせていただいております。
(遡るご先祖様の代数ではございません。「赤木家」の戸籍の最も古いものまで辿ります。)
父方の「赤木家」と「紫田家」を辿るのが2系統。
父方母方を合わせて「赤木家」「紫田家」「青木家」「水木家」は4系統になります。
配偶者側(姻族)の家系図も作成したい場合は、
別途、ご本人様(配偶者)からもご依頼いただく必要があります。
様式例
家系図には定まった形式はありません。
当事務所では、お客様のご希望に添えますよう多様なバリエーションに対応しています。
丁寧な打ち合わせで、お客様のご要望にお応えします。
一般的な4系統家系図例
続柄・氏名・本籍地・生没年月日を記載
家紋がお分かりならば「家紋入り」も可能です。
「うっすら記憶にあるが、特定できない」という方には「家紋一覧」からもお選びいただけます。
写真入り家系図例(4系統)
上記の記載に加えて、
特定できるお写真・ご遺影がございましたら、写真入りの家系図も可能です。
「関係が分かりやすい」「リビングに飾れる」とご好評いただいております。
戸籍全記載フルコース
「戸籍全記載コース」 ・・・・ 料金 39万8000円 (税別)
(黒抜きが依頼主。赤丸は父母・祖父母です。)
こちらは、ご依頼人の父母の戸籍から辿れる全てを記載した家系図です。
見やすいフォントptにするとかなり大きなものとなります(戸籍記載数により変動します)。
料金は高くなりますが、「親戚関係が詳細に分かる」と一部でご好評いただいております。
注)画像には背景色・表装の印刷も施してあります。
ご依頼や詳細はこちらから